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代理店向け競合分析 SaaS を作って月 46,000 ドル

小規模代理店向けに、競合分析ブリーフを毎朝自動生成して送る SaaS。Perplexity Comet をラップしただけで、販路設計で月商が立っている事例。

代理店向け競合分析 SaaS を作って月 46,000 ドル
一次ソース
@ArchiveExplorer のポスト (2026-04-23)

これって何?

これは、小規模代理店向けに「クライアントの競合分析レポート」を毎朝自動で作って送るSaaSの話。Perplexity Comet (= PerplexityというAI検索会社の自動化ワークフローツールで、Webを巡回して検索・解析・集約まで回せるもの) を使い、競合企業の価格、広告文、LP変更、SEC filings (= 米国上場企業の決算や開示書類)、job postings (= 企業の求人情報) を集めて、LLM (= 大規模言語モデル、ChatGPTやClaudeの中身に近い文章生成AI) で6ページのブリーフにする。white-label (= 他社の仕組みを自社商品として売るモデル) なので、代理店は自分のブランドのレポートとしてクライアントに転送できる。価格は月49ドル、日本円で約7,400円。junior analyst (= 若手分析担当者) を雇うほどではない代理店にとって、毎朝7時に引用付きレポートが届くなら安い、という設計らしい。MRR (= 月の継続収入、月額課金の合計) は2026年2月時点で46,127ドル、課金アカウントは938件。作者の言う wrapper (= AIを薄く包んだだけのSaaS) は商品ではなく流通経路、Cometが工場、という言葉がかなり本質っぽい。

自分にできそうか

自分の感覚だと、これは技術で殴っているというより、売る相手の切り方がうまい。正直、SEC filingsをきれいに扱う実装は触ったことがないし、米国企業の競合分析を日本からそのまま再現できる自信はない。ただ、代理店が毎日やると面倒な調査を、朝に整った形で渡す、という構造はかなり分かる。自分も以前、競合LPを手で見比べてスプレッドシートに貼る作業をやったことがあるが、あれは地味に時間を食う。AIで文章を作る部分より、毎日同じ条件で差分を見る部分が価値になっている気がする。ノーコード寄りの自分でも、対象業界を絞れば近いものは作れそう。ただ、いきなり月4万ドルを狙う話ではなく、まずは数社に手作業混じりで出す方が現実的だと思う。

再現性をチェック

機材コスト

Cometの料金体系次第だが、最低構成なら大きなインフラはいらなさそう。DB、メール送信、課金、簡単な管理画面で済むなら、Supabase、Resend、Stripe、Vercelあたりで月数千円から1万円台に収まりそう。ただし、30以上のサイトを毎日巡回すると、スクレイピング制限や取得失敗の対応で追加コストが出る。最初は完全自動化より、対象サイトを絞った方が安い。

知識ハードル

スキーム自体は理解しやすい。競合リストを受け取り、毎日差分を取り、AIに要約させ、メールで送るだけ。ただ、SEC filingsや求人情報との照合まで入れると一気に英語圏B2Bの知識が必要になる。自分ならClaude CodeやCursorに「この開示書類のどこを見るべきか」を説明させながら進める。GitHubにはスクレイピング、差分検知、メール配信の部品は多いはずだが、この案件そのものの完成品は期待しない方がいい。

身近さ

日本で再現するなら、米国上場企業の開示よりも、広告、LP、求人、価格表、導入事例ページの監視に寄せた方が近い。自分の周りに小規模代理店や制作会社がいれば刺さる可能性はある。ただ、既存の顧客接点がない人がいきなり売るのは厳しい。新規営業するなら「競合分析AIです」では弱くて、「毎週の提案資料に使える差分レポートです」くらいまで用途を絞る必要がある。

自分ならどう作るか

自分なら、最初からComet前提で完璧に組むより、CursorかClaude Codeで小さいMVPを作る。入力はクライアント名、競合URL、監視したい項目だけ。収集はFirecrawlやPlaywright系のクローラー、保存はSupabase、要約はClaude API、メールはResend。LPと課金はLovableでざっくり作って、Stripeの月額49ドルを付ける。月額コストは検証段階なら1万円前後、API使用量が増えたら2万〜3万円くらいを見ておきたい。最初にやるのは実装ではなく、代理店1社に「毎朝この形式で欲しいか」を聞くこと。これはアイデアが命というより、誰にどんな名前で売るかが命だと思う。実装は薄くてもいいが、レポートの切り口が浅いとすぐ解約される。なので、まず1業界、たとえば美容クリニック広告や士業LPなどに絞って、手作業で価値を確認してから自動化する。