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習慣記録アプリで月1万ドルを作った個人開発者

HabitKitは、機能の珍しさよりも入口の設計で売れた習慣記録アプリに見える。個人開発で真似できる部分を冷静に見る。

習慣記録アプリで月1万ドルを作った個人開発者
一次ソース
@BratDotAI のポスト (2026-05-21)

これって何?

HabitKit (= iPhoneで毎日の習慣を記録するアプリ) は、ひとりの開発者が出した habit tracker (= 筋トレ、読書、早起きなどを継続できたか記録する道具) の事例。投稿によると、最初の onboarding (= アプリ初回起動時の質問や説明の流れ) の中で paywall (= 有料登録しないと先に進みにくい課金画面) を出し、年額プランを50%オフで提示していたらしい。これで $10K MRR (= 月1万ドル、だいたい月150万円前後の継続課金収入) まで伸び、開発者は仕事を辞めた、という話になっている。ただし注意点もある。後から「完全な hard paywall (= 無料では一切使えない壁) ではなく、初回導線で強めに課金画面を出している形」と修正されているし、売上も本人のStripe画像で確定した数字ではなく、周辺投稿から丸められた数字っぽい。MKBHD (= 海外の有名テック系YouTuber) に取り上げられたことも伸びに効いていそうで、単純に真似すれば月1万ドル、という話ではない。

ターゲットは誰か?

狙っているのは、習慣化アプリを探しているiPhoneユーザーの中でも、Notionやスプレッドシートで管理するほど細かくはやりたくないが、無料アプリの広告やごちゃつきは嫌な層だと思う。年額で数千円なら払える個人ユーザー向けで、ジム、読書、禁酒、早起きみたいな日常改善にすでに少し課金意欲がある人。代替アプリは山ほどあるが、初回に「これなら続きそう」と思わせられれば、その場で年額割引が刺さる。

自分にできそうか

この事例からの学び

機能差分より、初回体験と課金導線を商品そのものとして設計した点が大きい。習慣記録という競合だらけの領域でも、見せ方、割引、紹介されやすさで勝てる余地がある。

自分にできそうかで言うと、iOSネイティブアプリをちゃんと作ってApp Storeで売る経験はまだ薄い。SwiftUI (= Apple製アプリを作るための画面構築技術) も触ったことはあるが、課金、リテンション、レビュー対応まで含めると簡単ではない。ただ、HabitKitの中身が超高度なAI機能というより、毎日開きたくなるUIと課金設計の勝負に見えるのは希望がある。自分も以前、習慣管理をNotionで作って数日で面倒になったことがある。結局、継続系は機能の多さより「開いた瞬間に記録できる」ほうが強い。そこを狭く作るなら、個人でも試せる範囲に入ってくる。

再現性をチェック

機材コスト

MacとApple Developer Program (= App Storeにアプリを出すための年額登録) は必要になる。開発はXcode無料、デザインはFigma無料枠、分析はRevenueCat (= アプリ内課金の管理を楽にするサービス) やFirebaseの無料枠から始められる。最低コストはAppleの年99ドルと、必要ならClaude CodeやCursorの月20ドル前後。広告を回さないなら月数千円から検証できるが、撮影素材やASOツールまで入れるともう少し膨らむ。

知識ハードル

習慣記録そのものは難しくない。難しいのは、iOSのサブスク課金、無料トライアル、割引表示、解約導線、審査ルールあたり。ここは自力で全部覚えるより、RevenueCatのサンプルやGitHub上のSwiftUI habit tracker系コードをClaude Codeに読ませて、最小構成を作るのが現実的だと思う。ただし、課金画面を強くしすぎると審査やレビューで荒れる可能性があるので、海外事例のまま雑に真似するのは危ない。

身近さ

自分の周りにも、筋トレ、英語学習、禁酒、家計管理みたいに「続けたいけど続かない」人は普通にいる。だから顧客理解は遠すぎない。ただ、MKBHD級の紹介を取るのはほぼ再現不能。身近な再現ルートとしては、特定テーマに寄せるほうがよさそうだ。たとえば日本語学習者向け、資格勉強中の社会人向け、減量中のジム利用者向けなど、最初から小さい界隈で刺す必要がある。

自分ならどう作るか

自分なら、いきなり汎用の習慣記録アプリにはしない。競合が強すぎるので、「資格勉強の連続記録」か「ジム通いの記録」くらいに絞る。まずLovableやBoltでWeb版の画面と導線を雑に作り、LP、オンボーディング、料金表示の順番だけ検証する。その後、CursorかClaude CodeでSwiftUI版を作る。データは最初ローカル保存、課金はRevenueCat、通知はiOS標準。月額コストはClaude CodeまたはCursorで20ドル前後、RevenueCatは初期無料枠、Apple年99ドル。最初に触るのは機能ではなく、初回質問から年額オファーまでの流れ。これはアイデアが命というより、狭い対象設定と導線の作り込みが命のタイプだと思う。実装は中程度でも届くが、継続率を見るところまでやらないと商品にはならない。