AI で稼ぐ方法を研究するブログです。海外の事例を読み解いて、自分にできそうかを考えていきます。

やる気のある人と情報交換したいので Discord もやってます。

宿題解説アプリを作って月1000ドルの大学生開発者

大学生向けに、解答を本人の手書き風で出すiPhoneアプリ。収益は自己申告ベースだが、狙い方はかなり現実的に見える。

宿題解説アプリを作って月1000ドルの大学生開発者
一次ソース
@HarryGZhang のポスト (2026-04-09)

これって何?

Scrawl (= 宿題の問題を解いて、ユーザー本人の手書きっぽい見た目で解答を出すiPhone向けアプリ) の話。作ったのは米国の大学で電気工学・コンピュータ科学を学ぶ20歳の学生で、授業や実験の合間に iOS開発 (= iPhoneアプリを作る技術) を独学したらしい。公開から約4週間で MRR (= 月の継続収入) が1000ドルに届いた、という自己申告の投稿が元ネタだ。

面白いのは、ただ ChatGPT に宿題を解かせるだけではなく、グラフ、行列、積分、回路図みたいな学生の課題で出る表記を扱い、さらに自分の筆跡風にレンダリングする点。AI wrapper (= 既存AIを薄く包んだだけのサービス) ではなく、学生が毎月お金を払う具体的な困りごとに寄せた、と本人は説明している。ただし収益の裏取りは投稿画像ベースで、Stripe画面など第三者確認は見つかっていない。

ターゲットは誰か?

ターゲットは、数学・工学・物理系の宿題を毎週出される大学生。手書き提出やノート形式の解答が必要で、月10〜20ドル程度ならツール代として払える層だと思う。

単なる解答生成なら無料AIでも代替できるが、数式や図を含む解答を、自分の手書き風で整える手間まで減らせるなら、締切前の学生にはかなり切実になる。

自分にできそうか

この事例からの学び

機能の新しさより、誰が毎週困っているかを先に決めている点が大きい。AIの性能そのものではなく、提出物の形式まで絞ったことで、月額課金の理由が作れている。

自分にできるかで言うと、iOSネイティブ開発は正直まだ自信がない。SwiftUIを少し触った程度で、App Store申請や課金まわりも毎回調べながらになると思う。ただ、発想自体は遠い話ではない。自分も以前、数式入りPDFをきれいに出力する小さいツールで詰まったことがあり、AIの答えをそのまま貼るだけだと商品にならない感覚は分かる。

この事例で真似するなら、学生向けそのものより「AIの出力を、相手が提出・納品しやすい形に変換する」部分だと思う。日本の学生向けは倫理面もかなり気を使うので、解答丸投げより、途中式ノート化や復習カード化の方が自分には扱いやすい。

再現性をチェック

機材コスト

最低限なら Mac、Apple Developer Program、LLM API、画像・手書きレンダリング処理のサーバー代が必要になる。既にMacを持っていれば、初期は月30〜100ドルくらいで試作できそう。ただし画像生成やOCRを多用するとAPI代が膨らむ。iOS課金を入れるならAppleの年99ドルも見る必要がある。

知識ハードル

iOS、課金、数式処理、手書き風レンダリング、OCRあたりが絡むので、ノーコードだけで完走するのは厳しそう。とはいえ、Claude CodeやCursorにSwiftUIの画面、Supabase連携、API設計を分解してもらえば、試作品までは届くと思う。問題は手書きの自然さと、数式・図の崩れをどこまで許容するか。

身近さ

自分の周りに米国大学生のネットワークはないので、このまま横展開するのは難しい。日本でやるなら、大学生よりも資格試験、塾、家庭教師、専門学校あたりの方が営業しやすい気がする。既に学生コミュニティや教育系SNSを持っている人なら強いが、ゼロからだと最初の利用者集めが一番重い。

自分ならどう作るか

自分なら、いきなりiOSアプリにはせず、まずはWeb版で「問題画像を入れると、途中式つきの手書き風復習ノートPDFを返す」形にする。LovableかBoltで画面を作り、細かい実装はCursorかClaude Codeで詰める。認証と保存はSupabase、決済はStripe、AI部分はOpenAIかClaude APIを使う想定。月額は試作段階でAPI込み50〜150ドルくらいを見ておく。

最初にやるのは、手書き風の精度ではなく、1科目に絞った出力品質の確認。たとえば高校数学の二次関数だけにして、問題画像、解説、PDF出力までを10本作る。ここで欲しいと言われなければ、筆跡再現に進んでもたぶん弱い。

このタイプはアイデアだけでは勝ちにくい。実装も大事だが、それ以上に「誰の提出物・学習物に変換するか」の絞り込みが命だと思う。